2016年10月9日日曜日

中小企業のITシステム導入 ~中小企業白書2016年度版より②

 前ページに引き続き、2016年度版の中小企業白書からいくつかピックアップして、中小企業のITシステム導入について考察したいと思います。
参考:2016年度版 中小企業白書 第2部 第2章 中小企業におけるITの利活用
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/h28/index.html



■中小企業がIT投資を行わない理由
 以下の統計では、現在IT投資を行っていない企業に対して、IT投資を行わない理由を調査しsています。

 この結果は、とても意外でした。
 IT投資を行っていない理由で最も多いのが「ITを導入できる人材がいない」ということのようです。
 中小企業は、IT投資を重要視しているが、ITを導入するための人材がいなくて、
その効果がわからないために投資に踏み切れていない企業が多いようです。
 コストの問題というより、むしろITに詳しい人材がいないということが理由のようです。
 



 この結果からいえることは、中小企業がITシステム導入をするために、中小企業とシステム導入・開発会社を橋渡しする人材が必要ということではないでしょうか。
 その人材を中小企業自らが内部に抱え込むのか、システム会社側にそういう人材が必要なのか、それともどちらにも属さない中立的な人材(ITコーディネータなど)がいいのかあると思いますが
 まずは、そういう人材が必要であることがこの統計からは明らかだと思います。
 
 少なからず、システム会社に属する我々がまずできることは、難しい横文字を使うのではなく、わかりやすくシステム導入について説明していくことが重要なことであるといえます。



■IT人材の活用
 第3節の統計データからは、IT人材の活用方法についての統計データがあります。
 ここでは、IT人材が不足しているという認識している企業が多く、
 また、必要とする人材像が不明といった回答も多くみられています。
 その中で、特筆すべきは、最後の統計データで、高収益企業は、外部人材を活用している割合が高いということかもしれません。
 

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